電車で、落とし物をしてしまったり、人が落としたものを見つけたことはないでしょうか。
ここでは、むき出しの現金を拾ったときのことを書きます。
現金が座席の上に
朝の通勤・通学ラッシュも落ち着き始めた時間帯の電車でのできごとです。
私の乗った電車が終点の駅に到着しました。
電車のとびらは進行方向の右も左も全部あいた状態。
電車の車両間の連結部分のとびらも皆あいた状態。
次の折り返し運転までも、時間の余裕があるらしく、
「早く、近くの扉から降りてください」とのアナウンスもない時間帯でした。
改札は電車の先頭の方向だったので、そちらに歩いて移動します。
電車から降りてホームを歩くのが普通です。
しかし、電車内を歩いて改札に向かうほうが、人ごみをよけるストレスも少なく、早く移動できると判断し、電車内を何両か移動することとしました。
その道のりには、前方に視界をさえぎる人はいませんでした。
その移動中です。とある座席にみつけてしまいました。
2つ折り状態で、むき出しの現金です。一瞬とまどいました。
現金むき出し?それも、すくなくとも1万円札を含めが複数枚。
財布とかの落とし物ならともかく、どういう状態で落としていったのだろう?と。
そこは珍しいパターンですね。
おそらく、私よりも先にその落とし物に気づいた人はいただろうに。
めんどうなので、そのまま放置されていたんだろうな、とも思いました。
拾得物の届け出とその後
高額でもありましたし、その時間帯だと、次に折り返し時の乗客が乗り込むまで放置されると思い、私が拾い駅の事務所に届けることとしました。
確か、3万数千円でした。
正直なところ、落とし主が現れなかったら数か月後に、自分のものになる、という気持ちもありながら、発見した日時、連絡先などを用紙に記入し届け出は完了。
駅員さんも、手慣れたもので淡々と、
・落とし主が見つかった場合に謝礼要求の意志はあるか?(無いと答えました。)
・落とし主が見つからない場合は6か月後(当時)にあなたのものになります。
という確認をし、手続き終了。
その数時間後、無事、落とし主が見つかったと5時間後くらいに電話連絡がありました。
といっても、当時はスマホおろか携帯電話も普及していなかったので、自宅の固定電話にです。
電話に出たのは、私本人ではなく母親でした。突然の電話にびっくりしていました。
この数時間のタイムラグには、落とし主さんのいろいろな行動、葛藤があったのではないかと察しました。
結果として、落とした人にもどってよかったと思います。
いまどきは、(金額にもよりますが)現金を落とすことよりも、スマホやカード類を落とした時のほうが、その後始末の手間を考えるとぞっとしますね。
最新の遺失物の取り扱いは、警視庁の遺失物のページなどで確認できます。
拾得物の情報管理の電子化も進んでおり、検索もできるようになっています。
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