1年間新聞配達をしていたことがあります。毎日同じ配達を行う新聞配達で、自然と無駄なく早く配れるように小さな試行錯誤を繰り返します。
配達時に気をつけること
1年間新聞配達をしていたことがあります。関東の都心に近い場所でした。
毎日、朝4時起きで新聞を配っていました。
配達もやってみると、最初は気をつけることが多く大変です。
毎日、同じことを繰り返すことで自然と自分の定番、気を付けるところがきまってきます。
・乗った状態で配れないところの、バイクや自転車の停車位置。
・道路のイレギュラーな凸凹、傾斜、舗装面と砂利道の堺など。
・各建物のくせ。
階段の1段目部分をのぼるまでの地面の段差状況。
建物の入り方、門扉を開けて郵便受けにいれるときの操作。エレベータの動作のくせ。
危ない個所の認知。古いアパートで、階段が一部サビサビでいつ壊れてもおかしくないところ(階段とばしか、そっと上がる)。
・郵便受けのくせ
チラシの量で新聞の厚みが変わるので、その入れ方の工夫。
・お客さんの要望への対応
アパートやマンションのドア一体型の郵便受けの場合、奥まで押し込んでほしいという人。逆にそれだと早朝で眼が覚めるのでそっと差し込んだままにしておいて欲しい人。
これらを、次っ、次っと、意識しながら配達をこなしていくようになります。
新聞の種類と配達準備
単に新聞配達といいっても、毎日配る新聞の種類は10種類くらいあります。さらに週1回のみというのもあります。種類の分野は、一般の主要紙、スポーツ新聞、農業や工業系の専門新聞です。週1回というのは、趣味系、学習系のものがあります。
私のいた販売店の場合、朝刊が朝3時半くらいに届いていました。新聞は印刷所でいくつかに区切られた時刻で中身の一部異なる版があります。
販売店のある場所、新聞の締め切り時刻による版、配送する車のルートにより、ばらつきが生じます。
配送されてきた新聞の梱包をとき、一部一部の新聞に、事前に用意していたチラシの束を折り込みます。
それから配達です。
最初、なれないうちは、出発前に配る順番に並べ変えてから配達に向かいます。
その並べ替えによけいな時間がかかります。ただし、きちんと並べることで、配達の抜けを防ぐことができます。
慣れてくると、自分の必要な部数をさっと数えて、それぞれの配達場所で選んで配達します。
どちらも、配達終了時に残りがなければ問題なし。
たまに1部、時には数部(あるアパート分など)をごそっっと忘れることがありました。そのときは自分の記憶をたどって、忘れたところに向かいます。
1回にどのくらい配るのか
私の場合、朝刊は400部程度、夕刊は200部程度配っていました。
10人程度で配達していたので、店全体では、朝4000部以上配っていたと思います。
印刷所が休みの翌日の月曜日は、チラシがないか、あってもわずかです。
このようなときは400部程度ならばバイクに1回で積める場合もあります。だいたいは2回にわけて積み込みをしていました。
1月1日などで紙面も厚くチラシも多いような場合は4回、5回と適当に配達先を区切って、補充しながらの配達となっていました。
どのくらいで慣れたか、そして人間の記憶になじむまで
1回の配達時間は、戸建てが多い、マンションが多い、商業地など配達する区域の特性にもよります。
わたしの場合、慣れた後での配達にかかる時間は、朝刊で2時間半くらい、夕刊で1時間半くらいでした。
最初は、朝刊を300部、夕刊を150部程度と少し部数を減らしてもらっての配達でした。
ただし、移動は自転車でした。部数が少なくても3時間以上かかっていました。
その後、朝刊を400部、夕刊を200部程度までと他の人と同じくらいまでになり、それを3時間と少しで配れるようになりました。
およそ1か月後でした。
さらに移動手段が原付のバイクとなり、2時間と少しまで短縮されました。
新聞は年間を通して、わずかな休刊日があるのみで、ほぼ毎日発行、配達されます。
期間にすると2か月程度、超夕刊の配達がのべ100回を超えるくらから、体も慣れ、どのお宅にどの新聞を配るのかもほぼ完全に覚えます。それらに加え、配達時の動作のひとつひとつが洗練されてきて、無駄もなくなってきます。
時々、部分的に順路の反対で配達するという余裕も生まれるようになって、差支えない範囲で変化をつける余裕もでてきました。
人は続けることをついやめてしまい、続かないことが多いです。きちんと習慣化できれば、比較的短かい時間でもきちん細かい試行錯誤の繰り返しでより楽な方法を見出すとともに、身も慣れてくれるようです。
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