大阪に訪れたときに気が付きました。駅ホームに設置されている椅子の向きが電車の進行方向と同じ方向に1列、縦並びになっていました。
駅ホームの椅子の向き
2017年ごろのことです。私の普段の行動圏は関東なのですが、プライベートな用事で大阪に行くことがありました。そのとき、とても興味深いものを発見しました。
駅のホームにある椅子です。その設置方向です。タイトルの写真の左側に写っているように、電車の進行方向と同じ方向に椅子が向いているのです。
ここの椅子は、さらに特徴があり右側だけにひじ掛けがありました。
私のそれより前の記憶では、「こんな方向に設置された椅子は見たことない」でした。
ホームに設置されている椅子は、座っている状態から、むくっと立ち上がり、まっすぐ前に進むと電車に乗れる方向を向いている。そのような思い込みがありました。
それから、普段乗らない路線に乗ったときは、気が付くとホーム設置の椅子に目がいくようになりました。
関東でもJR、私鉄のいずれの路線でも電車の進行方向と同じ方向に椅子が設置されている例が見られました。
なぜホームの線路側に向かっていない椅子の設置がでてきたか
私は、ホームに設置する椅子は、線路側に向いているものが普通で、遊び心のある設計でそれと違うものもたまにはあるのか、と思っていました。
しかし、ホームの線路側に向かう方向ではない椅子には、意味がありました。
こうすることで、線路への転落や電車との接触事故が少なるなるそうです。
関西方面からこのような椅子の設置の試みが始まり、徐々に関東にも広がってきたとのことです。
体調がすぐれなかったり飲酒時など、回りの状況をきちんとわかるのが少し難しくなります。
場合によっては、自分の体をいつものように動かせないような場合も考えらます。
そのような場合に、椅子から立ち上がり、そのまま前に進んでいくと勢いがついてしまいます。
椅子の方向を線路の方向から90度ずらしておけば、立ち上がってから、線路方向に向かうのに方向を変える動作が必要です。ここで立ち上がったときの前方向への勢いがなくなります。
これで、事故の発生頻度が少なくなることが期待できるそうです。
椅子の利用シーンとその種類
私の場合、首都圏の移動が多く、電車の本数も多く、ホームの椅子の利用機会はあまり多くありません。
その中で、ホームの椅子を利用するのは、以下のような場合です。
(1)本当に疲れていて、立っているのもつらいとき。体調のすぐれないとき。
(2)重い荷物をもっているとき。
(3)待ち時間が長いとき。
(4)そのほか、風雨などの悪天候や冬場の寒い時の待合室利用。
頻度は少ないですが、上の(1)(2)のときは助かります。
路線ごと、同じ路線でも駅ごとに、いろいろな椅子が設置されています。
材質、幅、1人分ずつ区切られているもの、多人数用の長椅子。
実際にそれらの椅子に座ったり、その椅子に座った時の自分の感じ。
電車が入ってきたときの風景なども合わせて考えると、ちょっとした刺激になります。
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