自宅から数kmから10kmくらいのところに用事があるとき、行きは電車を利用、帰りは歩いて帰ることがあります。GPS搭載のスマホ地図機能で初めて通る道もほとんど迷子になることなく歩くことができます。
近くの知らない場所を歩く
子供のころからずっと同じ場所に住んでいる人は、自宅から数kmから10kmくらい、さらにはそれ以上離れた場所の道、建物、おもしろいスポットなどを自然と覚えていきます。
歳を重ねて、引っ越しの繰り返し。生活環境が変わると、自分の生活圏内でも知っていることにかたよりがでて、意外に周りに知らないことが多いままになっています。
忙しさにかまけていると、ほとんど自宅と最寄り駅もしくは近所のスーパーなどの間しか行き来していない。
こんなことが意外とあるのではないでしょうか。
ふだんの行動範囲の先に少し足をのばしたり、遠回りした道を通ると、ほんとに近いところに、こんな立派な石像があったとか。20分も歩くとすごく広くて落ち着いた公園があったなど、意外な発見があります。
目的地を定めてから歩く
とはいえ、散歩するといってもきっかけが欲しいです。
そこで、まず2つの地点を決めてから、その間を歩くという決意をします。
例えば、自宅とふだんは通過するだけで利用しないとなりの駅、距離で1~2km。
ふだん通過するだけの駅2つを選ぶもいいですね。
私は少し距離のある病院に定期的に通院しているのですが、自宅とその病院間の10数km。
また、スーパー銭湯まで1~2時間歩いて行って、お風呂に入ってから電車で帰ってくる。
このように目的地を決めて歩いています。
スマホがあれば道にも迷いにくいし、意外な道が指示されておもしろい
Googleの地図アプリなどで、移動手段を徒歩として、目的地を設定します。
そして歩きます。
鉄道沿いだと、まさに線路沿いの道だけでいい場合もあります。
線路はなるべく直線になるように敷かれているところもあり、そんなところでは、道は線路から大きく離れている場合もあります。
歩道のみに許される近道なども多くあります。私はこういうところが大好きです。
アプリの指示も場所によっては、裏道三昧なんてこともあります。歩いていて不安になることもあります。
油断して、ちょっと迷子になることも、実はままあります。
初めての土地はちょっとした緊張感も生まれて冒険ができます。刺激になります。
GPSとアインシュタインの相対性理論
地図でのナビゲーションはほんとにすごいです。
それはスマホにGPS機能が搭載されているからです。
GPSによる位置計測は、複数(4個以上)のGPS衛星から地表までかかる時間を計算して行われます。
ところが、衛星と地球上の時間の進み方が違うのです!
GPS衛星は1秒あたり4kmという高速で地球の周りを回っています。
アインシュタインの特殊相対性理論により、GPS衛星に搭載されている時計は地球のものよりも遅く進みます。
一方、GPS衛星の高度は地表から約2万kmの高度を周回しています。地球からの距離が離れているため衛星に働く重力が地球上にいるよりも小さくなります。
この影響で、こちらはアインシュタインの一般相対性理論により、衛星のほうが時間が早く進みます。
結果、衛星よりも地上の方が時間の進み方が遅くなります。その差は一日あたりでおよそ1秒の10万分の3秒(=30マイクロ秒)になります。
これだと、実際にいる場所と、計算した場所とで10km以上ずれてしまうそうです。これでは使い物になりません。
そこでシステムでは時間差の補正をして、正確な位置がわかるようにしています。
こんな難しい現代物理学とそれを瞬時に計算できるようなテクノロジーの結晶が手元のスマホにあるわけですね。
地球を回る衛星を想像しながら、散歩して道端に咲くたんぽぽを見る。
是非、おためしください。
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