夏の夕暮れどき、太陽の光が漏れて放射状に広がるのを見ました。
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西の空から漏れてきた放射状の光
このオレンジのじゅうたん。
ふつうならば、夕焼けで空全体がオレンジになるところです。
しかし、オレンジ色の夕暮れの光と空の青さがくっきりわかれていました。
光の始まりの点の近くには黒い雲が見えます。
中央遠くと右側少し手前側近くです(黒いまるで囲まれた部分)。
それぞれ積乱雲と思われるかなとこ状の雲がきれいに写っていました。
この雲は垂直方向にもくもくと、富士山の高さの3倍程度の10kmから高い時は15kmくらいまで達します。
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この雲に太陽の光が部分的にさえぎられて、漏れた光の筋が太陽と反対側に広がっています。
赤いまるで囲まれたところは明るいオレンジ色がはみ出しています。
これは、そこの雲の中で光が散乱しているために生じているものです。
天割れ
上でみた現象は「薄明(はくめい)光線」と呼ばれます。「後光」とも呼ばれます。
大気中の水蒸気量が多いなどの条件がそろうと、この光の線が東の空まで伸びることもあります。
このとき、東の空から光が出ているようにも見えます。
この状態を、「反薄明光線」や「裏後光」といいます。
また、空全体に線ができて、天が割れているようにも見えるので「天割れ」とも呼ばれます。
観測できる条件
これらの現象が生じる時間は、太陽の高度が低い日の出直後や日没直前に多いです。
光を遮る厚い雲も必要なので、積乱雲や雄大積雲の発生しやすい夏場の時期に多いです。
暑い夏の夕暮れどき、ふと空を見上げるとこんな空が見えるかもしれません。
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