少しリラックスしたいなと思い、とあるスーパー銭湯に行った日のこと。
水の循環量が気になりました。
壺湯:人が出るとの壺湯の水位が10cm下がる
最近おぼえたサウナの”整い中”の外気浴の最中、視界にあった壺湯に一人の人がじゃぶーん。
浴槽である壺から、気持ちよさそうに、お湯をあふれさせる瞬間でした。
しばらくして、その人はそこから上がっていきました。
ぱっと見、10cmくらい壺の上面からお湯の上面が下がっていました。
ふと、アルキメデスの原理なども頭によぎりながら、入っていた人の体積とあふれ出ていた分のお湯の量の整合性を計算。
そして、お湯の補給速度も計算してみました。
人の体積
日本人の成人男性の平均的な体重は、約65kg。成人女性の平均的な体重は約50kgです。
人間の主な成分は水で、年齢によっても変化しますが、成人ではその60~65%が水だといわれています。
その他、脂肪やたんぱく質など、水より軽いもの、重いものが存在しますが、その比重は0.9~1.1程度とおおざっぱには水と同じと考えて構いません。これらから、だいたい体重のキログラム値が体の容積のリットル値になります。
湯船につかるとき、頭まではもぐりませんが、そこは厳密に考えないこととします。ほかの数値も代表値にすぎませんし。
壺湯の容積
壺の直径は約1mでした。
こぼれたお湯は、50cm×50cm×3.14×10cm=78500cm^3=78リットル。
わりと小柄なほうの人でしたが、おおよその値は合っていました。
お湯の補給速度
それから、時間が経過すること、1分20秒。お湯が足されていき、壺の縁からお湯がこぼれだしました。毎分60L、毎秒1リットルのお湯が補給されていたこととなります。浴槽の深さは60cmと少し深めだったので、水のない状態からだと、お湯を浴槽いっぱいにするまでに、8分くらいかかる計算です。
大きい浴槽でのストレスを感じない定員
ところ変わって、少し広めの浴槽に入って考えました。
大きさは6m×4mくらい。深さは55cmくらい。
理想的には、1人でだれにも気兼ねなく湯船にゆったりつかりたいところではあります。
しかし、そんな贅沢は言ってられません。一人あたり、2m×1m、もう少しせまいですがおよそたたみ1畳分くらいの空間が得られれば、まあ、ほぼストレスなく、パーソナルスペースを確保しながら、お湯を堪能できます。上の例だと12人ですね。
混雑時だと、その70%くらいの空間までは人が入ってきますが、それ以上では、入ってくる人はほぼいなくなり、入りたい人は誰かが出るのを待つようになります。上の例だと17~18人くらい。浴槽の形状にもよります。
そこで昔テレビなどで流れていたコントを思い出しました。
浴槽に大柄のお相撲さんが何人も入ってきて、いっせいにでてしまい、お湯がなくなったっというもの。
もし、体重が65kgの人が、18人上の風呂に入り、一斉に17人の人が出たら、、、、55cmだった深さは50cm程度に。
もしそんな場面にあったらびっくりしますが、お湯は十分に浸かれる程度で、それほど減りません。
1時間当たりのお湯の循環量
壺湯で考えた標準的なお湯の補給量で、ひとりあたり毎秒1リットルと考えてみます。
仮の定員を100人とすると、毎秒100リットルで、1時間だと360トンのお湯が巡廻補給されていることになります。
かなりすごい量ですね。
コメント