火山灰の降灰を体験

出来事

活火山である富士山の噴火の可能性について時々話題になります。富士山は江戸時代中期の1707年に噴火して以来、平穏期が続いています。噴火の形態によっても被害の様子は様々ですが、その災害のひとつに降灰があります。2011年1月19日に鹿児島県の新燃岳が噴火し、大量の火山灰を周囲に降らせました。たまたま、宮崎県の南部に居合わせた私は降灰を体験することとなりました。

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“しんしん”と降る火山灰

火山灰は噴火した噴煙がそのときの上空の風に流され、流された地域に降灰の災害をもたらします。そのため噴煙の流れる方向には直接的に多大な災害をもたらします。

灰はまさに”しんしん”と降ります。降雪もそうですが、静かに降っているところでは、周りの音を遮断しかき消します。雨だと地面に当たるときに音がしますが、火山灰もふわっと降ってくるので、そういうこともありません。

私は自動車で降灰のある地点から少し離れた降灰のない場所まで移動しました。日の光も厚い噴煙の層に遮断され、かなり薄暗くライトをつけながらの注意した走行になりました。ブレーキの感じも、少し滑る感じで急ブレーキは厳禁です。雨や雪の下でのブレーキングの滑る感覚とは少し違った感じでした。ワイパーも少し速めのワイピングにしないと、みるみるフロントガラスに灰が積もり、前が見えなくなります(前が見えないのでしかたなかったが、ワイパーの使用フロントガラスにとても悪いとのこと)。ワイパーのゴム、フロントガラスそして空気を取り込むフィルターにもかなりの悪影響があるなと思いながらの走行でした。

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少し走行して、降灰のない地域に出るとそこは気持ちいい青空でした。太陽の光もあり気温も高く、どれだけ太陽光のエネルギーが大きいか、そして噴煙などで、そのエネルギーの供給形態が変わることで自然環境に大きな影響があることも実感できた体験でした。

火山灰とは

火山灰とは、軽石や岩石が細かく砕かれたもので、直径2mm以下の岩片の総称です。水に溶けることはないのですが、灰には硫化物などの成分が付着しています。火山灰そのものの色はまさに”灰色”です。しかし、火山灰を水とともにプラスチック容器に入れておいたところ、水の色が黄土色になりました。そのまま数週間そのままにしておいたところ、プラスチック容器の内側がその色に変色してしまいました。

火山灰は角が鋭くとがっています。目や肺に入ると、健康被害の原因になるとのこと。実際に降灰を体験した現地で、多少は気をつけてはいたのですが、何度か目をこすってしまいました。これはいけないと思いましたが後の祭り。幸い、その後特に体に問題は残りませんでした。

まとめ

私の経験した降灰は、結果、厚さ数センチも積もるものでした。場所が宮崎県の南部というこで桜島で有名な隣接の鹿児島県の協力もあり、その後の道の徐灰作業もかなり速やかに行われ、その他の灰もそれぞれ袋につめて回収が行われたようです。
科学の進歩により気象災害に対してはその発生予測ができるため対策のための多少の時間的猶予が持てるようになりました。しかし、地震や火山噴火などは突然やってきます。普段から異常時に遭遇したときのシミュレーションをしておくことが重要に思います。

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