私は昔、線路の上を歩いたことがあります。
といっても、普段こんなことをしたら、厳しく罰せられます。
ちょっとしたトラブル時でした。
電車から煙が
帰宅途中の電車のトラブルでした。
電車から煙が上がって、煙がもくもく。
モータが焼けたのかどうかわかりませんが。
でも、幸いにも炎は見えず。結果とて怪我人もでず、大きな事故にはなりませんでした。
翌日の新聞で、小さな記事で報道はされましたが。
ちょっと昔すぎて、細かいところは記憶があいまいな
ところもあるかもしれませんが、
そのときの時間の流れをかいてみます。
それは休日の夜11:00くらいでした。
電車は私鉄で、都心から1時間くらい離れた場所でした。
社内は、それほど混んでいるわけでもなく、
少し、立っている人がいる程度。
どこからか、異様な匂いがして電車が停止。
あと300メートルくらいで、次の駅につくところでした。
数分くらい缶詰状態。わりと速やかに、社内アナウンスがありました。
「異常があったので、ここで運転を中止し、お客様には駅まで歩いてもらいます。」
みたいな。
さらにしばらくすると、車掌さんや、さらには近場の駅の職員さんがきて、
非常コックで、2~3か所くらいのドアが開かれました
長いシートが渡り板に
その後、どうしたか。
なんと、7人がけのシートが持ち上げられ、電車から外への渡り板になりました。
鉄道会社の何人かの車掌さんたちなどが、なれた手つきでシートを外し扉から外に渡します。
不謹慎ながら、ちょっと普段見れないものが見れて興味深かったです。
車掌さんたちに補助をされながら、皆、次々に線路に降りていきました。
その日の天気は、雨が降った後でもあったので、
ちょっともモワモワしたシートが、足跡で黒くよごれていくのが、
なんか悲しみを誘いました。
シートが長いとはいえ、地面までは1m以上の結構な高さです。
当時20代だった私も、線路に降りるのがちょっと怖かったです。
人によっては、半分抱きかかえられるような感じで下してもらってました。
線路を歩くのは意外とたいへん
そこから、皆、近くの駅まで歩きます。
これが、またたいへんでした!
ひょいひょい、線路の鉄の軌道上を歩けばいいと思いますよね。
考えてみてください。
人は、普段一本の線の上を右足、左足を交差させながら歩いていないのです。
子供が遊びで、もしくはモデルさんはそう歩くこともあるかもしれませんが。
普段、使わない筋肉を繰り返し使うのは苦痛なのです。
では、次にどうするか。
枕木のコンクリート部分の上を歩きます。
ところが、その路線は意外と幅が中途半端。
右、左と、枕木をこ順にひとつずつ踏んでいくには歩幅が小さくなる。
といって、1個飛ばしだと、歩幅が大きく、すこしジャンプする感じになる。
それ以外は、バラストとよばれる大きな石の上を歩くこととなります。
これまた足がとられて歩きにくい。
結局、自分の歩幅に合わせて、上の3つの場所を右足、左足と次々に選びながら
目的の次の駅のホームまで数百メートル歩きました。
平らな道って、すごく楽だなと思いました。
私の目的の駅は、幸いなことにその駅だったので、そこから普通に帰宅となりました。
貴重な体験でした。
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